血糖とは?
血糖とは?
血糖値とは、私たちの体内を流れる血液中のブドウ糖の濃度のことです。血液の中のブドウ糖のことを血糖と呼ぶので、血糖値とは血液中の血糖の濃度の値を指します。
血糖値が基準値よりも高いと、「高血糖」となり健康診断の際などに医師から血糖値対策の指導を受けることになります。高血糖の場合、血液中の糖の濃度が高すぎるわけなので、もちろん血液はドロドロ状態になり、水分不足で脱水症状を起こすこともあります。逆に、血糖値が基準よりも低いと、低血糖となります。低血糖の主な原因は、高血糖の対策で薬を服用中の方が、薬を飲みすぎたり、薬を飲んでいるのに食事を抜いたり、激しい運動をした際などに、薬が効きすぎて血糖値が下がりすぎることがあります。血糖値は高すぎても低すぎても身体に悪影響が及ぶので注意が必要な数値です。
なぜ血糖値は上がってしまうの?
しかし、なぜ血糖値が上昇してしまうのでしょうか。糖質を多く含む食べ物を食べると、食べ物に含まれている糖質が体内に入ってきます。体内に入ってきた糖質のうち、単糖類は小腸の腸壁から吸収されて、血液中に蓄えられてしまいます。
また、体内に入ってきた糖質のうち、二糖類はそのまま小腸から吸収されることはありません。しかし、小腸に存在する消化酵素「α-グルコシダーゼ」は、二糖類を単糖類に分解します。α-グルコシダーゼによって分解されて単糖類になった糖分は、もちろん小腸の腸壁から吸収され、血液中に蓄えられてしまいます。
血液中の糖分を運び出す「インスリン」
血液中に溜め込んでしまった糖分を、血液中から細胞に運び出してくれる成分が「インスリン」です。インスリンとは、膵臓にある「ランゲルハンス島(膵島)」のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種です。インスリンは、血糖値を正常に保つためにとても重要なホルモンです。糖尿病の治療でも、血糖値を低下させるためにインスリンが用いられます。血液中の糖分の濃度が高い状態が続きすぎると、インスリンを分泌するランゲルハンス島が疲れてしまい、インスリンが分泌されにくくなってしまいます。
日々の生活の中で、しっかりと血糖値対策を行うことが最善です。