血糖値が高いとどうなる?
血糖値が高いとどうなる?
血糖値は、人が健康に過ごすためにとても重要な数値です。血糖値が高いと、「糖尿病型」と判定され、後日の再検査で再び糖尿病型と判定されれば、「糖尿病」と診断されます。
糖尿病の診断基準
空腹時血糖値 | 126mg/DL以上 |
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食後血糖値 | 200mg/DL以上 |
随時血糖値 | 200mg/DL以上 |
HbA1c | 6.5%以上 |
高血糖の状態が長時間続いてしまうと、身体に様々な異変が起こりかねません。
血糖値上昇により身体に現れる変化
- 200mg/DL
- 自覚できるような変化は起こりにくい。
- 300~400mg/DL
- 疲れやすい。異常にのどが渇く。
- 500mg/DL以上
- 意識が遠くなる。ひどい場合は昏睡状態に陥る危険も!
一番怖いのは、血糖値が200mg/DLと極めて高い状態であっても、自覚できるような変化が起こりにくいということです。
これらの他にも、高血糖の状態が続くと、様々な異常が起こる可能性があります。特に気を付けたいのが、糖尿病の三大合併症といわれている、神経・目・腎臓への影響です。
神経障害
手足の痺れや感覚が鈍くなるなどの異常が見られます。
網膜症
高血糖が原因で、網膜にある血管が詰まってしまうことがあります。それにより出血を起こしてしまい視力が下がってしまいます。最悪の場合、失明してしまうこともあります。
腎症
腎臓の機能が低下してしまいます。体内の老廃物を外に出す役割のある腎臓の機能が低下すると、最終的には、人工的に老廃物を外に出す人工透析をしなければなりません。
脳卒中
脳卒中とは、脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血の総称です。この中でも、特に高血糖が原因で起こりやすいのが脳梗塞です。脳の血管が詰まったり、血管の一部が狭くなると、脳にダメージが及び、最悪の場合命を落としかねません。
動脈硬化
動脈とは、全身に血液や酸素・栄養素などを届けているものです。動脈硬化は、その動脈が硬くなったり詰まったりしてしまう状態です。自覚症状はなく、動脈硬化のまま放置してしまうと、脳卒中や心臓病など、大変な病気を起こしかねません。
このように、高血糖の状態が続いてしまうと、本当に危険なのです。自覚症状がない場合でも、きちんと毎日の生活習慣に気を配り、隠れ高血糖にならないようにケアすることが大切です。